１９７１年　大町立山トラフィック誕生

立山黒部アルペンルート全線が開通した１９７１年、この年に設立した大町立山トラフィック（現・大町トラフィック）は、アルペンルートを通り抜けする山岳観光客のマイカーの回送事業として扇沢を拠点に展開しております。

雄大なスケールの山岳観光路線立山黒部アルペンルートが全線開通以来、開通に伴う周辺観光の効果に人々の期待は強まりました。

創始者であり初代社長を務めた故荒井房次氏は「回送事業が軌道に乗った折には、必ず地域観光事業に貢献できる宿泊施設を建設しよう」と夢を語り続けるも、思いを果せぬまま天命で他界しました。

その遺志を受け継いだ全役員は２５年の構想のもとに「カナディアンビレッジ　モントリオール」の建設を決意しました。

創始者の志を継いで、モントリオールを建設

１９９６年１１月、資材となるログハウス本体、家具、バス、照明器具から街路灯にいたるまで、本場カナダのモントリオールに出向いて製造元で直接買い付けをし、翌年３月にはカナダからログハウス専門の職人さん（１６人のべ１００日間）をお呼びして、日本の職人さんと一緒につくり上げました。

６月にログハウス１９棟が完成、７月１３日プレオープンセレモニーが行われました。カナダ産のログハウスを使用していることからカナダ大使館やケベック州通商代表部の方をお招きし、関係者ら約１３０人が出席しました。

カナディアンビレッジモントリオール竣工記念　平成９年７月１３日

カナダ国旗、ケベック州旗、モントリオール市旗がそれぞれの代表から贈られたほか、ログハウスを輸出したカナダのアロンティック社などから風見鶏や彫刻が贈られました。「カナディアンビレッジ　モントリオール」は多様化するニーズに応じる大町市の新たな観光の拠点として、またカナダとの交流の掛け橋となるものとして大きな期待が寄せられました。

カナダ大使館

施設名は、「カナディアンビレッジ　モントリオール」と名付けられました。年輪を経た木材の持つ「やさしさ」と「ぬくもり」が感じられるログコテージです。特別な空間と贅沢なひとときをお楽しみいただけます。

これからも皆様に愛される場所として、居心地が良くシンプルな空間であり、非日常を楽しんでいただけるよう、スタッフ一丸となって努めてまいります。これからも引き続きよろしくお願いいたします。

2024年4月　支配人

当時の新聞記事や、大使館よりいただいたお便りもご覧ください。